指しゃぶりと歯並びは関係が薄い

大阪駅徒歩5分、東梅田にあります子供(小児)の歯列矯正を専門とする機能矯正曽我歯科です、よろしくお願いします。機能矯正曽我歯科では混合歯列期・前期を大切にしています。この時期の患者さんの模型や写真が多くあります。指しゃぶりは心の安定のためにとても大切な行動です。指しゃぶりは確かに不潔な行動と扱われる方が多くおられるでしょう。母親が熱い食事をお口に入れて冷ましてお子さんに食べさせる事も批判される機会が増えました。垂直感染といって母親の口にある虫歯菌が口移しのせいでお子さんに虫歯菌が感染(移動)するとゆわれています。果たしてそうでしょうか?両親が美味しそうに食べている姿を見ればお子さんは奪い取ってでも食べたがるでしょう。両親が美味しそうに食べなければお子さんの食に対する興味も少なくなると思います。哺乳類は授乳が終わると両親と同じ物を食べます、人間の様な離乳食はありません。例えば、肉食動物であれば授乳の次は生肉。草食動物であれば授乳の後は草を直接食べます。人以外の哺乳類は小さいころら必至であごを使わないと生き延びれません。もし指しゃぶりが出っ歯の原因になるなら乳歯列から出っ歯になるはずですが、以前お話した様に乳歯に出っ歯はありません。永久歯に歯え変わるタイミングで出っ歯になります。前歯が歯え変わるのは7才から8才です。小学生が指しゃぶりをしているのはゼロではありませんが、ほぼゼロでしょう。しかし、出っ歯の方がこれだけ多くいる事は混合歯列期以降に原因が発生したといえます。指しゃぶりはいずれ辞めます、口に何かをはさむことは心の安定にとても大事な愛情表現で自然に起こる行動です。口移しで食べ物与える事も親子の愛情表現だと思います。出っ歯の原因は既に多く分かってきました、指しゃぶりは関係がとても薄いです。無理にやめさせる必要は無いと考えます。